矯正治療Ｑ＆Ａ

　何歳頃から、相談したらよいでしょうか？

　症状によって、治療開始時期が違いますので、気づいた時点で、なるべく早くご相談されることをおすすめします。
　お子様の治療では7歳で一度矯正医にチエックを受けるとよいでしょう。

　治療の期間はどのくらいかかりますか？

　症状や年齢によって違います。
永久歯列で、上下のアゴのバランスに大きな問題がない場合、ふつう２年〜３年くらいで、その後１〜２年ほど後もどりしないように、保定する期間が必要です。

　子供の受け口や出っ歯の場合には、第１段階の治療（上下のアゴのバランスを整える）を１〜２年、第２段階の治療（永久歯の歯ならびでの仕上げ）を２〜３年、おこなうこともあります。
　矯正治療は永久歯が全部きれいにならび、アゴの成長発育が落ち着いてはじめて終了となります。その間、必ずしもずっと装置が必要なわけではありません。

　矯正治療は痛いときいたのですが？

　だまっていて痛いということはありませんので、勉強仕事に集中できない、夜痛くて眠れないなどという心配はありません。しかし歯に物が当ると（お食事の時）痛く感じる期間があります。その期間は歯に力をかけてから２〜３日の間で、４日目からはほとんど痛みを感じなくなります。２〜３日の間だけ少し柔らか目のお食事をしていただければだいじょうぶでしょう。

　歯ならびを治すために、歯を抜くことがありますか？

　歯の本数を減らすかどうかの判断は、矯正専門医にとってとても重要な判断です。
なるべく抜かないで治療したいものですが、条件によっては抜歯した方がよいと判断するケースも多いのが現状です。

　その判断をするために、検査と診断が必要となります。
　模型、レントゲンの検査結果より、どのくらいスペースが足りないのか、どのくらい歯が前に出ているのかなど、さまざまな要因を考慮し抜歯するかどうか慎重に検討します。
　もちろんこの判断には、審美的な要素や患者さんのご希望も加味し、総合的に判定することになります。

　歯を抜くこと自体は、私たち矯正医にとっても大変残念なことなのですが、残った歯によってあらたにできる噛み合わせは、機能と審美性をより高めることが出来ますし、抜いたところの隙間が残ることもありませんのでご安心下さい。
　かえって無理に歯を残す方法を選択すると、後戻りやお口元が前へ出てしまうなど弊害が出る場合もありますので、ご相談の時にわかりやすくご説明いたします。

　どのくらいの間隔で通院するのですか？

　お口の中に装置が入った場合、通常３〜４週間に１回程度です。
歯や骨の反応を確かめて、安全確実に治療するためです。
　第１段階の治療のあと、歯の生え代わりを観察する期間や、保定する期間では、３〜６か月に１回の通院となります。

　大人でも治療できますか？

　基本的には歯ぐきが健康であればおいくつでも、矯正治療は受けられます。
　当医院でも最近では大人の患者様が５０％を超えてまいりました。成人で治療を始める方が増えております。
　成人の方で治療をあきらめている方は治療可能の方がほとんどですので、心配なさらずお気軽にご相談ください。

　矯正治療前に虫歯を治してから行ったほうがよいですか？

　矯正装置が入る前までに、虫歯がある場合は治療していただくことになります。しかし、矯正の診断結果によっては、歯を抜く可能性もありますし虫歯の治療法もこちらの指示に従い治していただく場合があります。そのため、矯正治療をお考えで現在お痛みのある歯がなければ、先に矯正の相談を受けることをお勧めいたします。

　また、現在歯にかぶせてある冠や詰め物は、現在の歯並びに合わせて作られていますので、矯正治療の途中あるいは終了後に作り直さなくていけないこともありますので、まずはご相談下さい。

　歯がない所があるのですが矯正をうけられますか？

　成人の方では、すでに虫歯などで歯を失っているケースが多々見受けられます。しかし矯正では、治療ためにスペースが必要な場合は、健康な歯であっても、抜歯を必要とするケースがあります。そういった場合には、すでに歯がない部位については、矯正治療のために歯を抜いたものとして有効にスペースを使用できる場合があります。

　また冠をかぶせたり、ブリッジにしたりする処置を行う前に矯正治療を行いスペースを調整し、冠やブリッジを入れやすい状態に条件を整えておくことで、とてもよい結果がでます。さまざまなケースがありますのでお気軽にご相談ください。

お問い合わせは、医院案内の相談コーナーよりしていただけます。